ぺんぎん日記

記録。
by penguintankentai
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カテゴリ:体( 21 )


6年。

6年経った。
5年目までは意地があった。
そこからは戸惑いが増えた。
ここにいる自分が本当にこの場所に居るのか。
何をしたらいいんだろう?
何がしたかったんだろう?
考えても何もなくて
5年を続けることだけが自分の中にあったと知ったよ。

何をするか
今は目標があるよ。

自分が
守りたい人が居るよ。

更に先を夢見ても
誰かに叱られることはないだろう。

過ぎてゆく時間が
自分の自信になると
きっと自分を後押ししてくれると信じてた。

違うんだね。

自分が望むことが先になければ
時間は先へと運んでくれるだけ。

信じられない明日も明後日も
何年か先のことだって
夢見て毎日を過ごし
そこにつなげようと思っててもいいんだ。

先があって
今があるんだ。

前があって
今があるように。

どちらが欠けてもいけないんだね。
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by penguintankentai | 2011-08-20 00:46 |

データの先へ。

5年雨の今朝。
手術室へ運ばれてたことを奥底から引っ張り出す。

あの日の会話も
看護師さんの顔も
病室のみんなが声かけてくれたことも
家族の心配そうな顔も
全部をあの空気の中で思い出せる。

術の後治療の時
示されたデータは5年間の計画で
5年以内の再発と遠隔転移の発生率30%。

身体の3割だけ病気になるとかあり得ないので
3割だって有るか無いかしかだろう?と
その2つしか選択肢がないことが怖くて怖くて
考えないでいたいけどいつでも脳みそのすみっこにあって。

いつからかな
過ぎた年月を見ること、積み重ねた時間を数えること
そちらを選んだ。

今だって
フルに腕を使えば浮腫むし
手のひらの痺れだって無くなることはない。

命が大切、は当たり前で
だけどこんなになってどうすんの?って思うことはしょっちゅうだった。

その中でデータを越えることが憧れだった。
期待したら失望が大きい。
いつも用心していなくちゃならない。

今朝を迎えるまで
5年目の壁があたしの前にはあった。
今までとその先と何が違うと言われたら何も変わらないはずなのに
真っ白にしておかなくちゃって向こう側に
行きたくて行きたくて。

5年目の検査が待ってる。
越えなくちゃな。
その先はまだ何も考えてないんだけど
きっと続く日常に居られる幸せが一番なんだもの。
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by penguintankentai | 2010-08-19 08:25 |

雲底と自分。

まいちーが遠足に行ってから
運動公園に行こうと言い続けて
週末出かけたのだが
あちこちと走るまいちーに追いつけず
姿が見える程々の場所で見つけた雲底に
挑戦してみたくなった。

幼稚園、小学校、サルと呼ばれたあたし
いつの間にかぶら下がって終わりになってた。

目の前のバーと切れ切れに見える空
もっと遠くを掴みたくて伸ばす手。

懐かしい感覚に
腕がついてきたことが嬉しくて
後から来る筋肉痛や痛みは考えないで居られる。

地面から離れた足で
空気を蹴飛ばし
伸ばす手が空をつかめそうな気がした。
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by penguintankentai | 2010-05-30 22:39 |

気になる線。

まいちーが気になるらしい
あたしの胸の横線。

お風呂でじいっと見つめ
「ママこれはどうしたの」と
何度も聞くので何度も説明する。

これはね
ママのこっちと同じだったんだけど
ここをこうして切ってね
それから中身を取ってね
その後ぺたっとかぶせて縫い合わせたの。

何度きいても不思議らしく
へぇ!と感心してる。

2歳の夏、泣いてばかりで
声がかれて目をいつも腫らしてた君は
ホントに大きくなった。

あの時、手術の説明をしてくれた先生が
「年数が経てば一本の線になるよ。」
そう言ってくれたことを
その時は理解出来なかったけど
本当なんだな、と娘の言葉で思う。

夢だった卒園式、卒業式、入学式2つ
出席できたことを感謝します。
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by penguintankentai | 2010-04-13 22:04 |

後遺症って言うのがホントかもな。

疲れると手のひらがあの時みたいに痺れる。
薬が終われば治るよといわれてもう3年は過ぎたね。

後遺症って言った方がいい?

と、先日思ったのだけど
これは格下げなのか格上げなのかわからん。

信じれば叶うこと
努力すれば叶うこと
そればかりじゃないなぁと思いつつも
やらないことには始まらんな、と言い聞かせる。

慣れてきたよ。
痺れてるけどうっかり取り落としたものを再キャッチできる。
最近できるようになったんだ。

心だってね。

前よりは上手く付き合えてると思うよ。
悲しいことにも慣れるってあるんだかそれがいいんだか
きっとある意味では防衛本能なんだろう。

訪ねる先はもう更新されないんだけど
あの時、励ましてくれた人へ報告を続けてる。
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by penguintankentai | 2009-12-02 21:41 |

つながる。

ずっと神経が届くようで届かなかった手の指に
指先まで自分の感覚が届くようになった。

指先を触っても正確な感覚が伝わるし
指先に触れるものが何かを指から脳みそへと
伝えてくれる確実なラインが実感できる。

左手の小指、
一番先の関節がずっと痛痒かった。

以前手の親指が使えるようになる前
やはり同じように痛痒くて
先生に相談したらリウマチの可能性を疑われて
激しく落ち込んだことを思い出した。

きっと握力が戻ってきたから
小指まで力が入るようになったから
また、バランスを取る調整がうまくいかないのだろう。

途切れたと諦めたものが
戻るのだろうか?
無くしたのだろうか?
薄れたのだろうか?

すべてがはっきりしないまま
もしかして、いつか、そんな気持ちだけは持っているけど。

明日で手術から4年。

傷がうずくのは何かの記憶でしょうか。
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by penguintankentai | 2009-08-18 23:16 |

変わらない感覚。

腕を使うとだるくなるってのは先日初体験。
筋肉痛は痛がゆい。
感覚が無いはずの皮膚が痛がゆくなる。

重い物を持つこと
長時間腕を使うこと
腕をぶんぶん振り回すこと

いけないみたいだわ。

術後から比べたら
腕がとても太くなって
背中や肩もがっちりしてきた。

それでも浮腫むし
それでも加減しないと後で後悔するし
回復までの時間が増えてしまうし

賢くなろうと思いつつ
片付けに夢中になって失敗してます。
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by penguintankentai | 2008-09-03 11:19 |

初めてのことで。

伸ばしている髪が肩に触る。
やわらかいふわふわした不思議な感じ。
細い糸のすだれをくぐったときのようだ。

髪を伸ばしたことは今まで一度だけ。
5週で空に昇ってしまった小さな命が
生まれてくるはずだった時まで
他に無いも出来ないので髪を伸ばしたんだ。
あの時は心も重たくて
伸びていく髪が時に辛かったことを憶えてる。

あれから6年が経つ。
そしてまた同じくらいに髪の毛が伸びてる。

髪が生えなければ伸ばせない。
そんな簡単なことに気付かなかった3年前。
3週間毎にちょっとだけ伸びてはまた抜け落ちて
ちょっとだけ伸びては抜け落ちて。

6回。
繰り返した。
頭を剃って点滴に通った。

その後は毎週毎週。
恐ろしいほどに生えてこない髪。

カツラはほとんど使わなかった。
家に居たから出来たことだけど不自由だった。
体に無駄はないんだなぁと感じた。

伸びていく髪に
あれからの時間を重ねる。

初めて髪のさらさらが心地よいと思った。
何度も首をかしげ肩で髪を遊ばせている。
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by penguintankentai | 2008-05-19 17:26 |

3年前。

初めてのマンモグラフィーを受けたのが
3年前の4月だった。

ふと思い出したけど遠いなぁ。
時間はずっと流れてて
そこに自分も居るのだと実感することは
まだまだ無い。

過ぎていく時間が
自分の自信になるのだと思っていた。

何事もなく過ぎていく時間の積み重ねが
更に続いていったらどんなに幸せだろうと
憧れが痛いくらいに湧いてくる。

まだ患者1年生のときは
2年生や3年生が輝いて見えて
そこまで行ったらきっと自分には違う自信が見えると
勝手に想像していた。

違うんだな、と思う。

先輩達はその頃の自分と重なるあたしを
思いやり支えてくれるだけの痛みを
自分が抱えているからこそ優しく包んでくれたんだ。

迷うのはいつになっても同じなんだろう。

<体の記録>
ワイヤー入りの下着が装着可能です。
パッドはブライトアイズのもの。
胸板に貼り付き引き攣れたようだった傷は
かなり薄い色になり
腕の上下も楽になってきました。
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by penguintankentai | 2008-04-21 08:05 |

逃がすか。(追記あり・2007年12月4日)

と思いつつ。
ふとした拍子にぷっつり途切れる記憶。

図書館で三浦綾子さんの海嶺を探そうと
「ま~み」の作者表示の棚に近づき

OFF。

アタシ ナンデ ココノ タナニ キタンダロウ?
サガシテルノ。
ホンヲ サガシニキタノ。
カオリンガ ススメテクレタノ。
カイレイ ナノ。

棚の前で立ち止まり意識をもう一度。
もう一度辿るさっきの記憶。
記憶というにはあまりにも儚くて。
形無く既に消えてしまって

あぁ。
この前スーパーでもらったドライアイスみたいだ。
空気に紛れてどこかに消えてしまった。

アタシノ キオクハ ドコイッタ?
キエル マエニ ツカマエナクチャ。
モウイチド アタマノ ナカニ オサメナクチャ。
ホンヲ サガシテルノ。
カオリンガ ススメテクレタノ。
アタシ ヨミタイノ。
ドウシテモ サガサナクチャ。

背の高い幅広本棚の著者名をひとつひとつ辿る。
もしかしたら隠されてる記憶がこの中にあるかもしれないの。
必死で上から下までひとつひとつ著者名を読み始める。
最後まで読んだのに見つからない。

アルノ。
ココニ アルハズナノ。
ダッテ ダッテ コノタナ ナンダモン。
ドウシテ オモイダセナインダロウ。

半泣きでもう一度棚の上から下まで読む。

モウチョット モウチョットデ ワカルハズ。
ダッテ コノタナ ナンダモン。









あ。三浦朱門!
三浦朱門の奥さん!
誰?誰?誰???????

三浦綾子。

三浦綾子 海嶺 だっけ?
そうだっけ?

著者名はあるけど、無い。
本は一冊も無い。

捕まえた。
あたしの記憶。


(追記・2007年12月4日)
やっぱり記憶はおぼろげで
やっと思い出したらパートナーを間違えてしまいました。
三浦朱門さんの奥さんは曾野綾子さんでした。
悲しいなぁ・・・思い出すにも時間がかかりすぎて。
脳みそにもリハビリが必要なんだとつくづく感じています。
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by penguintankentai | 2007-07-02 14:04 |